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宮崎労働局長に就任した 吉田研一(よしだ・けんいち)さん

2017年8月19日
 中学、高校は卓球、大学はホッケーに打ち込んだ学生時代、長時間だらだらと練習するより、短時間で集中した方が成果が上がると感じた。「仕事も同じ。しっかり働き、休む時は休む。大切なのはめりはり」。長時間労働の是正を柱とする「働き方改革」を最重要課題に掲げる。

 県内の6月の有効求人倍率は1・43倍と4カ月連続で過去最高を更新した。雇用情勢は着実に改善が進む一方、人手不足感は強まっている。就任のあいさつ回りでは、高校生の県内就職率の低さが話題に上り、若者の県外流出への危機感も共有した。

 「地域の実情に応じていかに良いモデルを作るか。いろんな人の意見に耳を傾け、関係機関と連携して取り組みたい」。穏やかな語り口に、気負いは感じられない。

 愛知県美浜町出身。大学卒業後の1986(昭和61)年、旧労働省入り。地方の労働局長就任は富山に続いて2回目。前職は中央労働災害防止協会(東京)のコンプライアンス室長で、労災防止への思い入れも強い。

 県内では7月末現在で前年同期より6人多い14人が労災で亡くなり、警報を発令中。普段はにこやかな笑顔が印象的だが、「初歩的な事故が多い。働く場の安全確保に向けて意識を高めて」と口元を引き締めた。

 着任後、本県の日差しの強さに驚き、「県民が南国らしい、明るくのんびりした人柄なのは、こうした日を浴びているから」と納得したという。東京に妻と高校2年の双子の息子を残し、宮崎市の官舎に単身赴任。55歳。

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