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全国高校総体剣道男子団体で26年ぶりの優勝に導いた高千穂高剣道部監督 野口貴志(のぐち・たけし)さん

2017年8月18日
 監督として全国2位が5度。着任13年目で悲願の日本一にも「実感は全然湧かない」。優勝直後はそう話していたが、26年ぶりの快挙に周囲の反響は大きく、祝福メールは300件を超えた。「すごいことをやったんだなと思った。多くの方々に応援してもらい、本当にありがたい」と周囲へ感謝を表した。

 長崎県五島市出身。中学2年で全国大会で優勝し、長崎南山高-中央大でも日本一を経験。2005年に本県教員として採用され、その初任地が故吉本政美さん、佐伯浩美さんといった歴代監督が強豪の礎を築いた高千穂高だった。

 「OBでない自分が伝統の火を消すわけにはいかない」と、重圧とも闘った。「練習でできないことは、プレッシャーのかかる本番で出せない」と、生徒に妥協は一切許さない。「人に対する思いやりや優しさ、生き方が剣風に表れる」との信条を持ち、私生活から厳しく律した。

 準優勝だった7月末の玉竜旗大会後、高校時代の恩師、松尾博行さん(現長崎県剣道連盟会長)から電話を受けた。「普段口数が少ない先生。初めて助言をもらい胸に響いた」。その翌日は小学校時代の恩師からも連絡があり、多くの支えを実感した大会になった。

 高千穂町三田井に妻裕美さん、小学生の息子2人と4人で暮らす。「注目度も高いがいろんな方の協力もあり、町の人に育ててもらっている」。表彰式後、息子たちは生徒の膝の上で写真に納まり、夫婦は選手や保護者から続けて胴上げされた。36歳。社会科教諭。

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