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国富町出身のJICA九州国際センター所長 植村吏香(うえむらりか)さん

2017年7月12日
 国際協力機構(JICA)九州国際センター(北九州市)の所長を本年度から務め、世界各地の開発途上国と九州をつなぐ。「どこにいても、世界のために何かができることを伝えたい」。国富町本庄出身。穏やかな口調の中にも、初めて地元の九州で臨む職務に熱意がのぞく。

 東京外国語大で中国語を学び、一度は大手メーカーに就職した。海外で働く夢をかなえるため、25歳でJICA入り。15カ国以上での活動を振り返り「街の規模や人の温かさなど、途上国の首都と宮崎は似ている。海外で田舎に行っても驚かないのは、国富で生まれ育った強みかも」と笑う。

 忘れられない経験の一つが、2008年に中国で発生した四川大地震の救援活動だ。反日感情が根強いイメージもある中国だが、日本から派遣された医師や看護師らに対し、地元住民らは涙を流して感謝した。「文化や風習が違っても、人の根本は同じ」だとあらためて学んだ。

 売り手市場の雇用に加え、テロなどにより海外情勢が不安定なことから、JICAの支援事業に携わる青年海外協力隊の希望者は減少傾向にある。

 「つらいこともあるが、活動で培った視野の広さやバイタリティーは財産になる」と募集に奔走。故郷の若者たちに「海外で身に付けた能力を、宮崎のために役立ててほしい」との期待も抱く。

 宮崎大宮高で同級生だった夫(54)と長男(22)、長女(19)を都内に残し、北九州市に単身赴任。九州各地の温泉や食を堪能するのが休日の楽しみ。54歳。

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