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日向市東郷町若山牧水顕彰会の会長に就いた 那須 文美(なす・あやみ)さん

2017年5月13日
 創設66年を迎えた日向市東郷町若山牧水顕彰会の会長に就いた。市町合併を機に「日向を日本一、歌に親しむ人の多いまち」にしようと、短歌の普及に取り組み「歌を詠むのは難しいかもしれないが、せめて親しむ人は増やしたい」と語る。

 旧西郷村出身。牧水に関わるようになったのは旧東郷町職員だった約30年前。町長の随行で上京した際、旧建設省の官僚から「牧水のふるさとですね。千葉県で建設中の高速道路のインターチェンジに、牧水の歌碑を建てようとしてます」と声をかけられた。それまで牧水に詳しくなく、「これはまずい」と独学で勉強を始めた。

 その後、町教育課長になり、町教育長を13年余り務め牧水顕彰に尽力した故渡邊邦彦氏の下、顕彰活動に奔走する。全国157基(当時)あった歌碑の写真帳を発刊。1992年には第1回全国牧水歌碑サミットを開き、これは全国顕彰大会に引き継がれている。

 退職後も同顕彰会の事務局長や理事として、顕彰活動に携わってきた。

 妻喜志子へ1日4通も出したこともあったという筆まめな牧水が、旅先から家族へ宛てた手紙からは、温かく思いやりに満ちた人柄がにじむ。「まだまだ全国に資料が眠っているはず。消滅する前に掘り起こし、保存したい」と強く思っている。

 来年は没後90年。節目のイベントも予定し、「人間牧水」の魅力を伝える好機ととらえる。「酒の歌人、旅の歌人…いろいろ言われるが、牧水の素晴らしい人柄そのものを多くの人に知ってほしい」と願う。日向市大王町。75歳。

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