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県消防職員意見発表会で最優秀賞を受賞した 甲斐新二(かい・しんじ)さん

2017年4月27日
 救急隊員として現場に出動した際、「事前に家族や周囲の人による心肺蘇生の処置があれば」というケースに幾度となく遭遇してきた。「なんとか救命率を上げられないだろうか」。木城町で13日にあった意見発表会で、「救急隊が到着するまでに、近くにいる救助や処置が可能な市民の力を借りるシステムの開発を」と力強く訴え、最も高い評価を得た。

 発表では、119番通報と連動するスマートフォンアプリの開発・活用を提案した。通報があれば、近くにいる心肺蘇生法の知識がある人や医療従事者らにアプリを通じて伝わる仕組みで、現場に駆け付けてもらうことで救助率を上げるのが狙い。先輩職員の力を借りつつ原稿を練り直し、アメリカでの先進事例を調べて盛り込むなど発表内容に説得力を持たせた。

 消防士になりたいと思ったのは、小学生時代。通学路にあった消防施設で毎日訓練に励む隊員の姿に憧れを抱いた。高校卒業後、「人の命を助ける仕事をしたい」とあらためて考え、専門学校へ進学。2011年に宮崎市消防局北消防署に配属された。現在は南消防署の救助係として、人命救助などの任務にあたっている。

 28日に佐賀県唐津市で開く九州地区大会に出場する。「ここまで来たら目指すは優勝。全国大会へ行きたい」。自分のアイデアをより多くの人に伝え、全国どこかの自治体や企業に、自分の考えたシステムを実現してもらうことを夢見ている。

 趣味は月1回程度ラウンドするゴルフ。宮崎市出身で同市に1人暮らし。26歳。

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