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県弁護士会会長に就任した 小林孝志(こばやしたかし)さん

2017年4月21日
 県弁護士会の所属人数は、この10年で65人から141人に増えた。弁護士過疎と言われてきた本県の新会長として「相談窓口が広がるのはいいこと」と受け止める一方、仕事不足に悩む若手を気に掛ける。「弁護士会を自らの成長や、仕事のきっかけにしてほしい」 横浜市出身。弁護士だった父親の影響もあって司法試験を目指し、一橋大(東京都)卒業後、3年半の浪人を経て1997年に合格した。「都会を離れ、暖かな場所で生活してみたい」と自ら希望して本県で実務修習。2000年、晴れて同会に登録した。

 多重債務や利息過払いなどが社会問題化し始めたころから、消費者問題の解決に数多く携わってきた。「借金に端を発する犯罪や自殺は少なくない。何よりもスピードが重要」。そう思いながらも次々に舞い込む依頼に、「一人の弁護士にできることには限界もある」と実感した。

 同会の消費者問題対策委員長だった09年、依頼したその日に相談が受けられる多重債務当番弁護士制度を創設。昨年度は44人の弁護士が、121件の相談に応じた。こうした経験から「弁護士会はプラットホームのような場所。一人で行き詰まった時、さまざまな同業者と出会うことで前に進めることがきっとある」と若手弁護士に呼び掛ける。

 幼いころからパソコンを扱うのが好きで、1998年には第二種情報処理技術者の国家試験にも合格。仕事に生かせるプログラムも自作してきた。宮崎市内の自宅で司法書士の妻(46)ら家族と暮らす。47歳。

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