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県家の光大会体験発表で最優秀賞に選ばれた 冨高リエ子(とみたか・りえこ)さん

2016年12月16日
 宮崎市であった県家の光大会(JA宮崎中央会主催)の体験発表で、JA高千穂地区代表として出場し最優秀賞に選ばれた。体験発表では、高校卒業後に実家で就農したころ、月刊誌「家の光」に投稿した詩がきっかけで東北の農家と交流が生まれ、50年続いていることを伝えた。

 携帯電話もメールもなかった時代。掲載された詩を見た青森県の農家男性から「文通しませんか」と手紙が来たのが始まりだった。高千穂町押方の徳別当集落の棚田で米などを育てる農家と、遠く離れたリンゴ農家の縁がつながった。

 文通を始めて2年後、それぞれ結婚。それからは農家男性の妻が文通相手に変わり、家族にも話せないような農業や子育ての悩みを30年以上やりとりしながら「いつか会いたいね」と毎回手紙にしたためていた。ところが、相手の女性ががんで急逝。54歳の若さだった。

 訃報を知り、体中から力が抜け落ちた。しかし、女性が亡くなった後も、男性からは本県が口蹄疫や新燃岳噴火などの災害に見舞われるたびに励ましの便りが届いた。女性にも、男性にも感謝の言葉しかなく、「いつか女性の墓前に手を合わせ、今までの思いを話したい」と誓っている。

 朗らかな性格で面倒見がよく、JA高千穂地区の前女性部長。今も若い農家の女性のサポートを続ける。趣味は温泉旅行。本紙くらし面の「茶の間」欄に身近な出来事をつづっている。夫と長男家族と6人暮らしで、孫の成長を楽しみにしている。67歳。

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