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宮日世相まんが年間最優秀賞に輝いた 木島剛(きじま・つよし)さん

2016年12月4日
 「いつもはボツか、掲載されても下の方。『今回もボツか』と思っていたら、上の方に見覚えのある絵がありびっくりした」。月ごとの優秀作品に初めて選ばれただけでも驚いていたのに、年間の最高賞まで獲得。「正直、面食らっている」と戸惑いつつ笑う。

 受賞作品名は「新防潮堤」(3月掲載)。全国各地で再稼働の動きを見せていた原子力発電所を、東日本大震災で福島第1原発を襲った津波として表現。高浜原発の運転差し止め決定を下した大津地裁を、その波を食い止める防潮堤に見立てた。

 もともとは根っからの理系研究者。九州大大学院工学研究科を卒業後、旧科学技術庁無機材質研究所(つくば市)などに所属。その後、1990年から2010年に退職するまで、宮崎大工学部の教授を務めた経歴を持つ。

 昨年2月の初投稿まで絵の経験はまったくなく、コンテストでの受賞歴はもちろん、「絵を褒められたこともない」。受賞作も「葛飾北斎の『富嶽三十六景』をイメージしていたが、手に負えなかった」と苦笑いする。

 ただ、日ごろから時事問題に興味があり「社会の出来事への問題意識を表現できる」世相まんがを描こうと思い立った。アイデアで勝負しようと本紙などを隅々まで読み、気になったニュースや視点をノートに書き留めながら構想を深めている。

 今後の目標は「人物の表情など表現力を磨くこと」で、投稿もできる限り続けるつもりだ。趣味は読書。宮崎市学園木花台南2丁目に妻と2人暮らし。串間市出身の71歳。

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