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2009年06月03日

 「陪審員からの発言がなく歯がゆい」「裁判のために仕事を休まなくてはいけないのは迷惑」−。戦前、国内で導入されていた陪審員制度で陪審員となり、刑事裁判に参加した男性の手記が、宮崎市内で見つかった。

 裁判員制度導入で県民も司法に参加していく中、手記は「人を裁く」ことに直面した一市民の心境が鮮明につづられている。研究者は「評議の内容には守秘義務が課せられており、形として残っているケースは少ない。極めて重要な第一級の歴史資料だ」と話している。

 手記を書いたのは、東京都の男性=1966(昭和41)年に死去=で、30年代に陪審員に選ばれた。手記は日々の生活の中で感じたことを振り返る形で52年にまとめ、写真や当時の新聞記事で構成。宮崎市内に移り住んだ遺族が保管していた。

【写真】陪審員経験者が当時の心境をつづった手記。当時の様子を紹介する新聞の風刺画(左)も保管していた


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